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全国エリアマネジメントネットワーク初代会長を務められた小林重敬先生が、2026年8月24日にご逝去されました。
なお、葬儀はご遺族のご意向により、8月30日に家族葬にて執り行われたとのことです。

小林先生は、日本における「エリアマネジメント」の提唱者であり、全国エリアマネジメントネットワークの設立以前から、その発展に長きにわたり尽力され、2016年の本組織発足にあたっては、初代会長としてその先頭に立ち、私たちを導いていただきました。

本ネットワークの発足に際し、小林先生は、エリアマネジメントの基底にあるものは「絆」「ネットワーク」であると述べられています。

それぞれの地域で活動する組織が、その地域の中だけにとどまるのではなく、地域や組織の垣根を越えてつながり、互いに情報や経験を共有すること。そこから課題を解決する力を育て、国や自治体にも働きかけながら、日本にふさわしいエリアマネジメントのあり方を追求していくこと。

そうした考えのもとに、小林先生をはじめ多くの方々のご尽力によって、全国エリアマネジメントネットワークは誕生しました。

発足から10年。今では全国各地でさまざまなエリアマネジメント活動が展開され、地域や分野を越えた交流や連携も広がっています。その歩みを振り返ると、今日のエリアマネジメントの広がり、そして全国エリアマネジメントネットワークの活動の礎には、小林先生が長年にわたり築き、育ててこられたものがあることを改めて感じます。

先生は、いつも穏やかで温かく、私たちの話に耳を傾けてくださいました。一方で、エリアマネジメントやまちづくりの未来を考えるときには、時に厳しく、進むべき方向をしっかりと示してくださいました。

その優しいお人柄と、揺るぎない信念をもって多くの人を導いてこられたお姿を、私たちは忘れることはありません。

小林先生が築かれ、私たちに託してくださった「絆」と「ネットワーク」をこれからも大切にし、全国の仲間とともに、日本のエリアマネジメントをさらに前へと進めてまいります。

これまでの多大なるご尽力とご指導に、心より感謝申し上げます。

謹んで哀悼の意を表し、心よりご冥福をお祈り申し上げます。

                               全国エリアマネジメントネットワーク

 

小林重敬先生のご逝去を悼んで

 全国エリアマネジメントネットワークの創設者であり、初代会長として本会を長年にわたり牽引された
 小林重敬先生のご逝去の報に接し、深い悲しみとともに、謹んで哀悼の意を表します。

 小林先生は、我が国の都市が「都市化社会から都市型社会へ」と移行する
 構造的な転換を早くから捉え、都市計画のあり方そのものを問い直してこられました。
 1990年代には、従来の事前確定的な計画・規制を中心とする都市計画に対して、
 多様な主体の対話と調整を通じて都市空間の形成を図る「協議型まちづくり」を提唱されました。
 さらに2000年代には、その議論を官民パートナーシップによる都市づくりと地域管理へと展開し、
 都市を「つくる」だけでなく、地域の多様な主体が継続的に
 その価値を維持・向上させていく「エリアマネジメント」という
 新たな都市経営の概念と実践を切り拓かれました。

 こうした先生の思想と実践は、都市計画を行政による計画・規制の体系としてのみ
 捉えるのではなく、多様な主体の協働によって都市の価値を持続的に創出し、
 管理し、更新していく営みへと拡張するものであったと考えます。
 それは今日のエリアマネジメントの理論的・実践的基盤であるとともに、
 本会の活動を支える根本的な理念でもあります。

 いま私たちに求められているのは、この理念を単に継承することではなく、
 人口減少、社会経済構造の変容、デジタル化、脱炭素化、
 地域コミュニティの再編といった新たな都市課題に応答しながら、
 その理論と実践をさらに更新していくことです。
 小林先生が拓かれた知的遺産を礎として、全国各地の実践から新たな知を生み出し、
 それを再び社会へと還元する循環を築きながら、
 次代のエリアマネジメントを皆様とともに構想し、実践してまいりたいと存じます。

                      全国エリアマネジメントネットワーク会長 出口 敦

全国エリアマネジメントネットワーク 第11期通常総会を開催しました

2026年7月31日、全国エリアマネジメントネットワークの第10期の活動を振り返るとともに、第11期の活動方針を発表する通常総会を、名古屋・ミッドランドホールにて開催しました。

第10期は、総会・シンポジウムをはじめ、政策対話、海外連携、視察・研修会、研究交流会、人材育成など、多様な事業を展開するとともに、全国エリマネの次の10年に向けた「エリアマネジメント3.0」の考え方を整理・発信した一年となりました。

総会では、第10期の活動成果を振り返るとともに、「エリアマネジメント3.0」を実践段階へと進める第11期の事業計画、今後の組織体制について報告しました。

 

第10期事業報告

第10期は、第9期に定めた活動方針を踏まえながら、総会・シンポジウム、海外連携、政策対話、視察・研修会、講座、研究交流会など、各種事業を実施しました。

特に総会&シンポジウムでは、従来の単日型のシンポジウムから大きく構成を見直し、複数日にわたるプログラムとして開催。ガイドツアー、マーケットプレイス、分科会、ピッチ、交流プログラムなどを組み合わせ、会員相互の交流に加え、現場での学び合いを深める場へと発展しました。

●活動の総括
(1)「エリアマネジメント3.0」の文書化・発信

第10期の大きな成果の一つが、「エリアマネジメント3.0」の文書化と発信です。

総会・シンポジウムで提起した「エリアマネジメント3.0」について幹事会で議論を重ね、全国エリマネとしての考え方を整理しました。

これまでの組織づくりや公共空間活用の蓄積を土台としながら、官民が連携してエリア全体の都市経営を推進するとともに、空間だけでなく、人・関係性・文化・信頼などの無形資産も含めて戦略的にマネジメントしていく方向性を示しました。

(2)政策対話と都市再生法改正への対応

国土交通省との連携をさらに深め、都市再生法改正と「まちづくり推進活動計画(エリアマネジメント計画)」の制度化を見据えた「エリアマネジメント政策対話」を実施しました。

全国16地区のエリアマネジメント団体・自治体等が参加し、活動計画の活用可能性や課題、官民協調領域などについて議論。各地の現場で蓄積された知見を政策形成につなげる取り組みを進めました。

(3)海外連携の深化と次世代人材の育成

IDA(International Downtown Association)との関係を継続するとともに、World Towns Leadership Summit(WTLS)への参加を通じて、海外のBID・エリアマネジメント関係者との交流やリサーチを進めました。

第10期には初めて、若手メンバーを公募・選抜してWTLSへ派遣するプログラムを実施。海外の実務者との交流や現地でのリサーチ・ヒアリングを通じ、国際的なネットワーク形成と次世代人材の育成を結びつける取り組みとなりました。

(4)実践者同士が学び合う機会の充実

人材育成・実務者交流の取り組みも充実しました。

「全国エリマネ視察・研修会 Vol.2」では広島都心を訪れ、全国各地の実践者と地域の関係者が、現地視察や意見交換を通じて交流。プレイスメイキング講座は初めて大阪で開催し、実務者の育成と能力向上に取り組みました。

また、第6回「エリアマネジメント研究交流会」には134名が参加。研究者と実務者が研究・実践内容を共有し、対話・交流する場として、継続的な発展を続けています。

 

第10期には、各種イベントを通じて延べ約800名が全国エリマネの活動に参加しました。また、正会員数は140名から147名へ増加しました。

出口 敦 会長

 

第11期事業計画

続いて、第11期の事業計画を報告しました。

第11期は、第10期に発信した「エリアマネジメント3.0」を実践段階へ移す期と位置づけます。

これまで実施してきた総会・シンポジウム、政策対話、視察・研修会、研究交流会、海外連携、情報発信等を継続するとともに、全国エリマネ自身を「実践・伴走型の中間支援組織」へと進化させていくことを目指します。

●第11期の主な活動内容
(1)エリアマネジメント3.0の実践に向けた共通基盤形成

第10期に整理した「エリアマネジメント3.0」の理念・価値・役割を会員と共有し、各地域での実践につなげるための議論と情報発信を進めます。

総会・シンポジウムやウェビナー等を通じ、会員との意見交換を重ねながら、「エリアマネジメント3.0」の実践に向けた共通基盤を形成していきます。

(2)新たな人材育成プログラムの実施

「エリアマネジメント3.0」を実践できる人材の育成に向け、新たな人材育成講座のパイロット版を実施します。

各地のエリアマネジメント団体の事務局長や実務ディレクター等を主な対象として、エリアを俯瞰的に読み解き、将来を見据えた戦略を構想し、多様な主体との共創を通じて実践へ導く「エリア戦略家(Area Strategist)」の育成を目指します。

(3)リサーチ機能の強化

全国エリマネの中間支援機能を高めるため、大学研究者等による品質監修のもと、研究者・実務者・専門人材・会員組織などが参加するリサーチチームの組成を検討します。

各地域の比較調査、エリアマネジメント活動の社会的・経済的価値や効果測定、海外BIDとの制度比較などを通じて、現場で蓄積された知見を客観的なデータとして体系化し、会員組織の実践や政策提言等に活用できる基盤づくりを進めます。

(4)まちづくり推進活動計画の実装支援と政策対話

都市再生法改正に伴う「まちづくり推進活動計画(エリアマネジメント計画)」の制度化を契機として、エリアマネジメント団体と自治体が計画を実際の活動へ結びつけられるよう支援します。

国土交通省・自治体・エリアマネジメント団体による政策対話を継続し、制度活用や実務上の課題を整理するとともに、現場の知見に基づく制度改善につなげていきます。

(5)事務局法人化と組織基盤の強化

全国エリマネは、これまでの「交流・ネットワーク型」の活動に加え、各地の実践を支える「実践・伴走型の中間支援組織」としての機能を強化していきます。

その基盤として、全国エリマネ本体はこれまで通り開かれた会員ネットワークとして任意団体の形を維持しながら、事務局・事業執行機能を担う法人の設立を目指します。

会員相互の交流や学び合いという全国エリマネの特徴を大切にしながら、今後の活動を持続的に展開できる組織基盤の構築を進めます。

(6)視察・研修会、研究交流会等の継続

会員相互の交流、実践知の共有、学び合いの場として、全国エリマネ視察・研修会、研究交流会、プレイスメイキング講座、若手実務者会議「AMU35」、ウェビナー等、多様なプログラムを引き続き展開します。

(7)国際連携・DXの推進

IDA、WTLS等との連携を継続し、世界各地のBID・エリアマネジメント関係者との交流や調査を進めるとともに、日本のエリアマネジメントについて海外への情報発信を強化します。

また、「エリアマネジメント3.0」の実践に向け、AI活用、データ駆動型のエリアマネジメント実務、都市・エリマネダッシュボード等についても検討を進めます。

 

第11期は、「エリアマネジメント3.0」で示した考え方を、各地の実践へとつなげていく新たなステージとなります。

全国各地のエリアマネジメントに携わる皆さまとともに学び、知見を共有しながら、それぞれの地域での実践を支えるネットワークとして、全国エリアマネジメントネットワークもさらに活動を発展させていきます。

これからの全国エリマネの活動にも、ぜひご期待ください。

 

☞総会資料はこちらからダウンロードできます。
第11期通常総会資料_全国エリマネワーク

沢山の皆様のご尽力のもと、2026年6月13日 会場発表及びオンライン配信にて「エリアマネジメント研究交流会 第6回」を実施致しました。

今回からこれまでの発表カテゴリー等を見直し、
「エリアマネジメントに関する事象やデータを分析・考察し、新たな知見や示唆を見いだす調査研究報告」と、「エリアマネジメントの実践における事業プロセスや運営、空間活用の成果や新たなチャレンジを共有する実務報告」の2カテゴリーとしました。

第6回は調査研究報告5件、実務報告9件の、全14件の発表エントリーがありました。
▷当日のプログラムはこちら

会場はとてもアットホームな雰囲気ではあるものの、各発表に対して実行委員及び選考メンバーもからもたくさんの質問や意見が多数飛び交い、時間が足りないほど充実した情報意見交換・議論ができたと感じております。


【アワード受賞者】

カテゴリー変更によりアワードもリニューアルしました。
各部門のアワードと、従来のベストプレゼンテーション賞に代わり『ニューホープ賞』を新設しました。
ニューホープ賞は、発表技術だけでなく、新しい視点や挑戦、将来性に着目し、今後の発展や活躍が期待される発表を表彰する賞です。

第6回のアワードは以下の方々が受賞されました。 ※「○」は発表者

【実務報告】
No.4_ポスト復興のハードからソフトへのシームレスな実践と地方都市における
   エリアマネジメントの展望〜宮城県石巻市の取り組み〜
 ○橋本 丈史(石巻まちなかエリアプラットフォーム(事務局:街づくりまんぼう)
 ○苅谷 智大(石巻まちなかエリアプラットフォーム(事務局:街づくりまんぼう)

No.5_エリアマネジメント組織による街区公園魅力化事業
 ○宇山  穂(復建調査設計株式会社 社会デザイン創発センター / エキキタまちづくり会議事務局)
  大塚 健裕(復建調査設計株式会社 社会デザイン創発センター / エキキタまちづくり会議事務局)

No.9_エリマネ主導 官・民・経済界連携による公開空地長期利活用制度の実現
 〇三好 正人((一社)船場倶楽部/船場まちづくり検討会/大阪ガス株式会社)
 〇米田 佳代((一社)船場倶楽部/船場まちづくり検討会/合同会社blueflair)
  橋爪 紳也(大阪府市特別顧問/大阪公立大学研究推進機構特任教授/
        大阪アーバンデザインマネジメントセンター所長/船場まちづくり検討会座長)
  高岡 伸一(近畿大学建築学部建築学科 教授)
  山口 敬太(京都大学大学院 工学研究科 社会基盤工学専攻 准教授)
  正者 麻子(大阪市計画調整局 計画部 エリアマネジメント支援担当課長)
  松枝 千世(大阪商工会議所 地域振興部 課長)
  清水 勝民(総合調査設計株式会社)

【調査研究報告】
No.14_都市開発におけるエリアマネジメントの効果及び評価に関する研究
 ○堀江 佑典(一般社団法人エリアマネジメントラボ)
 ○谷村 晃子(一般社団法人エリアマネジメントラボ)
  宋  俊煥(一般社団法人エリアマネジメントラボ)
  松下 幸司(株式会社アバンアソシエイツ)

【ニューホープ賞】
No.11_東日本大震災後の復興過程におけるエリアマネジメントの実態と中期的変化に関する研究報告
 ○丸山 龍仁(東北大学工学研究科 都市建築学専攻(院生))
  苅谷 智大(東北大学災害科学国際研究所 特任准教授/(株)街づくりまんぼう)
  山梨 裕太(東北大学工学研究科 都市建築学専攻 助手)
  姥浦 道生(東北大学災害科学国際研究所 教授)

第6回 アワード受賞者の皆様

本研究交流会恒例となりました“舗装材トロフィーシリーズ”
第6回目のトロフィーは、札幌市北3条広場 (通称:アカプラ)の「時の飛び石」や地下歩行空間(チ・カ・ホ)でも使用されている『札幌軟石』を使用したトロフィーです。北海道札幌市の「軟石や」さんにご協力頂けることとなりました。

受賞者の方々には、御名前とタイトルを記載し、制作後に各受賞者に贈呈されます。受賞者の皆様は楽しみにお待ちください。

【総括】

嘉名実行委員長からの総括です。
「今年の研究交流会では、14編の発表を通じて、全国各地で進む多様なエリアマネジメントの実践や新たな挑戦に触れることができました。私自身も時間を忘れるほど楽しく拝聴しましたが、特に、従来の評価の枠組みだけでは捉えきれないエリアマネジメントの価値や成果をどのように可視化していくかというテーマに、多くの発表者がそれぞれの立場から向き合っていたことが印象的でした。

また、長年の実践の蓄積に基づく取組だけでなく、新たな地域や分野での挑戦が数多く報告されたことも、本研究交流会の大きな特徴でした。様々なチャレンジに果敢に取り組む姿勢から、エリアマネジメントの広がりと可能性を改めて実感しました。

発表や議論を通じて得られた学びや気づきが、今後の活動や新たな連携へとつながっていくことを期待しています。

最後に、発表者の皆様、審査にご協力いただいた先生方をはじめ、本研究交流会を支えてくださった全ての関係者の皆様に心より感謝申し上げます。」

実行委員長 嘉名 光市(大阪公立大学院 教授)

 

【第6回を終えて】

今回も、トータル6時間超えという長丁場ではありましたが、多岐にわたる視点での発表を伺うことができ、大変有意義な会となりました。

今回の研究交流会では、初めて震災復興に関する発表が行われました。東日本大震災の発生から15年が経過する中、復興の歩みを計画段階ではなく、実践の蓄積として捉え、その成果や現状、地域の実態について丁寧にご報告いただきました。

復興という長期にわたる取組の中で積み重ねられてきた15年間の実践を整理し、共有いただいたことは、エリアマネジメント分野にとっても大変意義深く、記録としても貴重な発表であったと感じています。また、今回の発表は、エリアマネジメントの価値や成果をどのように可視化し、伝えていくかという、本研究交流会全体を通じて見られた課題意識にも通じるものでした。

事務局としても、こうした地域で続けられている地道な取組や挑戦を今後も広く発信し、学び合う機会を大切にしていきたいと考えています。復興に携わる皆様の不断の努力に改めて敬意を表するとともに、本発表が多くの参加者にとって新たな気づきや学びにつながったことを期待しています。

 

本研究会に様々な点から関わってくださる皆様と共に、更に盛り上がっていければ嬉しく思います。
引き続き、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

最後に、参加者の皆様、付き合いいただきました視聴者の皆様、ありがとうございました。

 

▲第6回選考委員▲

○実行委員長:嘉名 光市(大阪公立大学院 教授)
○各セッション担当委員
【実務報告①】司会:宋  俊煥(山口大学 教授)
【実務報告②】司会:野原  卓(横浜国立大学 教授)
【調査研究報告】司会:村山 顕人(東京大学 教授)
【実行委員メンバー】
泉山 塁威(日本大学 准教授)、高木 悠里(大阪公立大学 講師)、
丹羽 由佳理(東京都市大学 准教授)、御手洗 潤(東北大学 教授)、
要藤 正任(京都産業大学 教授)
【選考メンバー】
後藤 太一(リージョンワークス合同会社 代表社員/全国エリアマネジメントネットワーク副会長)
金城 敦彦(一社)大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会)、
大原 大原 大志(一社)大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会/全国エリアマネジメントネットワーク幹事)
○全体司会・運営:全国エリアマネジメントネットワーク事務局
【事務局】
長谷川 隆三(全国エリアマネジメントネットワーク)、
関口 泰子(全国エリアマネジメントネットワーク)、

会の実施・運営にご尽力いただきました皆様、ありがとうございます。


オンラインにてご視聴いただけます!

6/28に開催する「エリアマネジメント研究交流会 第6回」をオンラインにてご視聴いただけます。
エリアマネジメントに関する研究者や実践者の方々の発表を、是非ご覧ください。

【エリアマネジメント研究交流会 第6回 オンライン視聴】
開催日時:2026年6月13日(土)10:30 - 18:00(終了予定)
開催場所:zoomウェビナー
参 加 費:無料、zoom事前登録制
▼下記リンクから事前登録をお願いします▼
▷ウェビナー事前登録サイト「エリアマネジメント研究交流会 第6回」視聴
※ご登録後、ウェビナー参加に関する確認メールが届きます。

当日のウェビナーでは、Q&A機能にて発表への質問も受け付けます。
たくさんのご質問お待ちしております。

▼当日のプログラム▼
☞ダウンロード 【プログラム】エリアマネジメント研究交流会第6回

エリアマネジメント研究交流会 第6回
今年も開催します!

全国エリアマネジメントネットワークでは、
「エリアマネジメント研究交流会 第6回」を開催いたします。

本研究交流会は、エリアマネジメントに関する調査・研究・実践について広く共有し、
研究者と実務者の交流・議論を通じて、知見の深化と実践への展開を目指す場です。

本研究交流会は、これまでの運営内容を踏まえ、今年度より一部内容をリニューアルして開催します。

今年度も発表者の募集を行います。
調査・研究段階の内容や、実務の取り組み報告など、幅広いエントリーをお待ちしております。

今年の開催日は6月13日です。

本研究交流会は、出来るだけ多くの発表が行われるよう厳格な審査等は行いません。
また、一定の結論や独創性、先駆性を求めるものでもありません。
着手したばかりの調査、研究でも広く受け付けますので、よろしくお願いいたします。

開  催  日:2026年6月13日(土)11時〜18時(予定) 
     ※発表者の人数によって開催時間は変更になります。
主  催:エリアマネジメント研究交流会実行委員会
開催方法:発表者及び実行委員会のみ会場参加、その状況をオンライン配信
会  場:東京都(丸の内にて開催予定)※会場の詳細は参加者のみにお伝えいたします。

 

今年度より一部内容をリニューアルして開催します。

これまでの運営内容を踏まえ、今年度より一部内容を見直しました。

より参加しやすく、実践に活かしやすい内容へと一部リニューアルして開催します。
* エリアマネジメントに関する研究・調査を行っている方
* 現場での実践事例を共有したい実務者
* これから研究・実践を深めていきたい方
是非ご参加ください。

応募カテゴリーと審査基準

報告は以下のカテゴリーに分けて申し込みを受け付けます。

応募方法とスケジュール

発表希望者は所定のエントリーシートに必要事項を記入し応募申込ください。(報告タイトル・報告者・報告要旨)

☞エントリーフォームはこちら エリアマネジメント研究交流会第6回_エントリーフォーム

【エントリー受付期間】 2026年5月7日(木)~5月25日(月) 23:59まで

研究交流会 第6回に関する詳細は下記資料をダウンロードください。

☞ダウンロード 【ご案内】エリアマネジメント研究交流会第6回について

 

エリアマネジメント研究交流会について

研究交流会にエントリーされる方は、下記をご確認ください。

 

昨年開催の “研究交流会 第5回” について

昨年6月28日に開催した研究交流会 第5回では15件の発表がありました。第5回のアワード受賞者については以下のページをご確認ください。
第5回の梗概集も後日、本ホームページにアップします。お楽しみに。

開催後記 エリアマネジメント研究交流会 第5回

 

全国エリマネでは【エリマネ3.0】を提起します

 

全国エリアマネジメントネットワークでは、幹事会を中心にこれまでのエリアマネジメントの実践を俯瞰して振り返り、これまでエリアマネジメントがどのようなことを行ってきたのか、どのような意味を持っていたのかを整理すると共に、特にコロナ禍以降の近年の社会的な情勢等も踏まえたこれからのエリアマネジメントの意味、役割を議論してきました。
2025年9月に開催した第10回総会の際のシンポジウムではその議論の一端を紹介しました。その後、幹事会でも議論を重ね、この度【エリアマネジメント3.0 〜共創とリーダーシップによるまちの再創造〜】と題する文書を取りまとめました。

この文書は、エリアマネジメントのこれからの方向性を全国エリマネとして示すと共に、会員や会員外とのエリアマネジメントに関する対話の土台になるものと考えています。
是非、会員の皆さまにおかれましては、この文書をお読み頂き、組織内での意見交換をお願いしたいと思いますし、ご意見も頂戴できればと思います。

また、この【エリマネ3.0】を具体化していくためには、エリマネ組織のみならず、国や自治体等の行政、地域の事業者、住民等多様な方々との対話を重ねていくことが重要になると考えております。そういった対話の機会を是非、各地域でも行って頂くと共に、全国エリマネとしても今後対話の機会、シンポジウム等を検討しております。

今後の動きについても是非ご関心をお寄せください。

 

2026年1月16日
全国エリアマネジメントネットワーク

 

▼文書(PDF)は下記よりダウンロードください。▼

☛ ダウンロード 『エリアマネジメント3.0 〜共創とリーダーシップによるまちの再創造〜』

 

『エリアマネジメント3.0 〜共創とリーダーシップによるまちの再創造〜』

 

 

沢山の皆様のご尽力のもと、2025年6月28日 会場発表及びオンライン配信にて「エリアマネジメント研究交流会 第5回」を実施致しました。

第5回は調査報告5件、研究報告4件、事例報告6件の、全15件の発表エントリーがありました。
▷当日のプログラムはこちら

会場はとてもアットホームな雰囲気ではあるものの、各発表に対して実行委員及び選考メンバーもからもたくさんの質問や意見が多数飛び交い、時間が足りないほど充実した情報意見交換・議論ができたと感じております。


恒例となりました各セッションでの全体統括では、発表テーマ毎に共通した質問やアドバイスも挙げらる中、全国エリマネ副会長の後藤氏の鶴の一声で「横連携の枠組み」も構築されるなど、本研究交流会ならではの着地に、会場では笑いも起こっていました。
こちらの展開も楽しみです。「横連携」の方々の来年の報告をお待ちしています!

 

【アワード受賞者】

第5回のアワードは以下の方々が受賞されました。 ※「◎」は発表者

【調査研究部門】
◇オーストラリア ニューサウスウェールズ州におけるBID組織の変遷とCIDパイロットプロジェクトについて
  ◎北野 達也 (岡山大学工学部工学科環境・社会基盤系都市環境創成コース)
    前田  雛 (岡山大学 大学院 環境生命自然科学研究科・院生)
    堀  裕典 (岡山大学 学術研究院 環境生命自然科学学域 准教授)

【研究報告部門】
◇大阪版シェアドストリートモデル「歩行者と車両が共存し、滞留空間として車道を利活用する道路」実装化の成立要件・可能性に関する研究報告
  ◎米田 佳代 (合同会社blueflair /(一社)船場倶楽部 船場まちづくり検討会)
    三好 正人 (大阪ガス株式会社/(一社)船場倶楽部 船場まちづくり検討会)
    清水 勝民 (総合調査設計株式会社)
    橋爪 紳也 (大阪公立大学 特別教授)
    山口 敬太 (京都大学大学院 地球環境学堂 准教授)
    吉野 和泰 (鳥取大学 助教)
    中上 貴裕 (大阪市 建設局 企画部 企画課 道路空間再編担当)

◇「実験的BID制度」の特徴及び成果 −シンガポールの「Pilot BID Programme」の分析−
  ◎深津  壮 (日本大学大学院理工学研究科博士前期課程建築学専攻・院生)
    小野寺 瑞穂 (株式会社国際開発コンサルタンツ・修士(工学))
    泉山 塁威 (日本大学理工学部建築学科 准教授・博士(工学))

【事例報告部門】
◇再開発事業のエリアマネジメントの実践と、エリアイノベーションへの展開
  ◎鎌倉 大輔 (野村不動産株式会社 ATF エリアイノベーションタスクフォース)
  ◎藤原 由佳梨(野村不動産株式会社 ATF エリアイノベーションタスクフォース)
    安藤  響 (野村不動産株式会社 ATF エリアイノベーションタスクフォース)
    草間 孝太 (野村不動産株式会社 ATF エリアイノベーションタスクフォース)
    中島 滉平 (野村不動産株式会社 ATF エリアイノベーションタスクフォース)

【ベストプレゼンテーション部門】
◇公共空間における可動イスの設置と運用によるエリアブランディングに関する研究
  ◎岡田  潤 (東京大学大学院新領域創成科学研究科)
    山下 裕子 (全国まちなか広場研究会)

◇東京・勝どきから他エリアに広がる、稼げる、持続するエリアマネジメント
  ◎吉澤 晶子 (PIAZZA株式会社)

 

第5回 アワード受賞者の皆様 写真

 

本研究交流会恒例となりました“舗装材トロフィーシリーズ”
第5回目のトロフィーは、札幌市北3条広場 (通称:アカプラ)で使用されている煉瓦のトロフィーです。北海道江別市野幌地区『米澤煉瓦』さんにご協力頂きました。
受賞者の方々には、御名前とタイトルを記載し、制作後に各受賞者に贈呈されます。受賞者の皆様は楽しみにお待ちください。

 

今回も、トータル7時間超えという長丁場ではありましたが、多岐にわたる視点での発表を伺うことができ、大変有意義な会となりました。
海外制度の研究や各地の特徴的な取り組み、古い地域活動の再評価、新しい実践など、多様なアプローチが共存している点に日本のエリマネ環境の豊かさを改めて感じました。
特に、今回は企業の方からの実践報告が複数ありました。長年の取り組みを一つの成果として報告いただこと、そしてデベロッパー視点での仕様や収益性を意識した継続的な実践をお話頂き、エリアマネジメントに関する研究や実践報告の内容の多様性も広がってきたと実感しました。

嘉名実行委員長からの総括です。
「建設費の高騰や人口減少、地方都市の衰退といった課題が進む中で、従来の開発型から価値向上を目指すエリアマネジメントへの転換が求められている。そうした時代において、現場の課題を共有し対話を深める研究交流会の重要性は一層高まっていると感じる。
5年間の取り組みを振り返ると反省点もある一方で、発展し順調に進んできた面もある。今後も引き続き皆様のご支援賜りながら、研究交流会を盛り上げていきたい。」

 

本研究会に様々な点から関わってくださる皆様と共に、更に盛り上がっていければ嬉しく思います。
引き続き、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

最後に、参加者の皆様、付き合いいただきました視聴者の皆様、ありがとうございました。

 

▲第5回選考委員▲

○実行委員長:嘉名 光市(大阪公立大学院 教授)
○各セッション担当委員
【調査研究部門】司会:村山 顕人(東京大学 教授)
【研究報告部門】司会:野原  卓(横浜国立大学 准教授)
【事例報告部門】司会:要藤 正任(京都産業大学 教授)
【実行委員メンバー】
泉山 塁威(日本大学 准教授)、宋  俊煥(山口大学 教授)、
高木 悠里(大阪公立大学 講師)、丹羽 由佳理(東京都市大学 准教授)、
堀  裕典(岡山大学 准教授)、御手洗 潤(東北大学 教授)、
籔谷 祐介(富山大学 講師)、
【選考メンバー】
後藤 太一(リージョンワークス合同会社 代表社員/全国エリアマネジメントネットワーク副会長)
金城 敦彦(一社)大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会)、
大原 大原 大志(一社)大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会/全国エリアマネジメントネットワーク幹事)
○全体司会・運営:全国エリアマネジメントネットワーク事務局
【事務局】
長谷川 隆三(全国エリアマネジメントネットワーク)、
関口 泰子(全国エリアマネジメントネットワーク)、
三牧 浩也(UDCネットワーク)
【運営サポート】
東京都市大学環境学部 丹羽研究室の皆さん

会の実施・運営にご尽力いただきました皆様、ありがとうございます。

オンラインにてご視聴いただけます!

6/28に開催する「エリアマネジメント研究交流会 第5回」をオンラインにてご視聴いただけます。
エリアマネジメントに関する研究者や実践者の方々の発表を、是非ご覧ください。

【エリアマネジメント研究交流会 第5回 オンライン視聴】
開催日時:2025年6月28日(土)10:30 - 18:15(終了予定)
開催場所:zoomウェビナー
参 加 費:無料、zoom事前登録制
▼下記リンクから事前登録をお願いします▼
▷ウェビナー事前登録サイト「エリアマネジメント研究交流会 第5回」視聴
※ご登録後、ウェビナー参加に関する確認メールが届きます。

当日のウェビナーでは、Q&A機能にて発表への質問も受け付けます。
たくさんのご質問お待ちしております。

▼当日のプログラム▼
☞ダウンロード 【プログラム】エリアマネジメント研究交流会第5回

今年も”エリアマネジメント研究交流会”開催します!

エリアマネジメント研究交流会の第5回を今年度も開催致します。
「エリアマネジメント研究交流会」は、全国エリアマネジメントネットワーク、UDCネットワークの2者による実行委員会で運営しており、エリアマネジメント研究の深化、すそ野の拡大、研究者と実務者の意見交換・交流の場の提供を目的としています。
本研究交流会では、エリアマネジメントに関する調査、研究や実践について広く発表者を募り、研究者同士、研究者と実務者での議論を通じて、エリアマネジメントの役割や価値・評価、実践知等についての知見を深め、共有していきたいと考えております。

今年は6月28日開催です。

第5回として2025年6月28日(土)に開催することと致しました。5月より発表者の募集を行いますので奮ってご参加ください。本研究交流会は、出来るだけ多くの発表が行われるよう厳格な審査等は行いません。また、一定の結論や独創性、先駆性を求めるものでもありません。着手したばかりの調査、研究でも広く受け付けますので、よろしくお願いいたします。
※開催方式につきましては、「発表者及び実行委員会のみ会場参加、その状況をオンライン配信」を想定しております。

▼研究会に関する詳細及び研究交流会へのエントリーについては、下記資料をダウンロードください。▼
☛ ダウンロード 【ご案内】エリアマネジメント研究交流会第5回について
☛ ダウンロード 【ES】エリアマネジメント研究交流会第5回_エントリーシート

発表は「東京」にて開催します。※会場の詳細は参加者のみにお伝えいたします。

研究交流会 第4回について

昨年6月29日に第4回を開催した研究交流会では15件の発表がありました。第4回のアワード受賞者については以下のページをご確認ください。
第4回の梗概集も後日、本ホームページにアップします。お楽しみに。

開催後記 エリアマネジメント研究交流会 第4回

 

エリアマネジメント研究交流会について

研究交流会にエントリーされる方は、下記をご確認ください。

全国エリアマネジメントネットワークでは、
今期(第9期)より役員任期2年間(※1)の活動方針を改めて設定することと致しました。

本内容については、総会にて決議頂いた事業計画に基づき幹事会にて議論を行い、方針を定めました。

幹事会では、この方針に基づき本会の運営を推進して参ります。
会員及びオブザーバーの皆様は御確認くださいますようお願い申し上げます。

 ※1 役員任期2年間:「第9期開始の2024年7月1日 から 第10期終了の2026年6月30日」を示します。

 

「全国エリアマネジメントネットワーク活動方針(第9期・第10期)」は下記よりダウンロード頂けます。
☞ダウンロード 【全国エリアマネジメントネットワーク活動方針(第9期、10期)】


2024年8月30日、エリアマネジメントシンポジウム2024を虎ノ門ヒルズステーションタワーにて開催しました。今回のテーマは「エリアマネジメントの意味を考える」。エリアマネジメントと呼ばれる活動や事業が生まれて20年が経過した今、改めてエリマネを見つめ直す議論を二部構成にて行いました。
多様な立場や地域でエリマネに取り組む方々に登壇いただき、課題や悩みを共有しながら「これからのエリアマネジメント」のヒントに溢れた【開催レポート_その3】です。

▷▷▷【開催レポート 全国エリアマネジメントシンポジウム2024_その1】はこちら。

▷▷▷【開催レポート 全国エリアマネジメントシンポジウム2024_その2】はこちら。

 

SESSION2:エリアマネジメントに係わる私たち 
                    〜エリアマネジメントに携わる若手メンバーと中堅メンバーの対話によって〜

続いてのセッションでは、エリマネに携わる若手メンバーと中堅メンバーの対話によってエリマネそして、それに係わる人々について考えていきました。全国エリアマネジメントネットワークの若手実務者会議「AMU35」のメンバーから、日々の取り組みの中で感じる課題や悩みを投げかけ、中堅メンバーがメンターとしてそれに答える形で対話をしていきます。

<登壇者>

【メンター】
内川亜紀氏|札幌駅前通まちづくり株式会社 代表取締役
園田聡氏|有限会社ハートビートプラン 代表取締役(共同)

【AMU35メンバー】
金井れもん氏|(公財)中国地域創造研究センター/広島駅周辺地区まちづくり協議会
川島あさひ氏|東京建物株式会社
高山円香氏|三菱地所株式会社/大丸有エリアマネジメント協会
浅野進氏|安田不動産株式会社

【モデレーター(AMU35発起人)】
山中佑太氏|NTTアーバンソリューションズ株式会社
内野洋介氏|(一社)二子玉川エリアマネジメンツ/東急株式会社

 

AMU35メンバー
(左上:川島あさひ氏 / 右上:浅野進氏 / 左下:金井れもん氏 / 右下:高山円香氏)

 

Q.現場対応や関係者調整など目の前の業務に追われ、エリマネの上流にあるビジョンと現場の取り組みとの距離を感じながらも、丁寧に振り返る時間がありません。また、アウトプットの機会が少なく、若手の頃はどういった行動をして視野を広げればよいでしょうか?

内川 若手ではなくなった今でも目の前の業務に追われていますが、私の場合は少し割り切っていて、イベントなどの現場業務は一番自分たちが考えていることを表現する場だと捉えています。イベントは「手段」なので、手段とビジョンがなるべく近づくように心がけていますね。振り返りも、資料をまとめて関係者を集めてしっかり時間を取ろうとすると大変ですが、実は雑談の中で振り返っていることが結構多いので、そういったことでも大切にするようにしています。
若手の頃の情報収集については、全国エリマネの事務局の方と仲良くなって、とにかくなんでも話を聞いてました(笑) 私の頃はエリマネ女子会という活動があったので、そこで他のエリマネ団体の先輩方と仲良くしていただいて、皆さんの話の中から課題の糸口を見つけるようにしていましたね。今でも様々なプログラムがあるのでそういった場に参加するといいかもしれません。

メンターの内川亜紀氏

 

園田 私はコンサルの立場なので、ビジョンと実際の取り組みがいかに結びついているかを言語化することが大きな役割ですが、若い頃は言語化しようにもスキルも経験も乏しかったので、現場にいる方の話をたくさん聞いて、その想いを自分なりに言語化するようにしていました。中でも一番よく聞きに行っていたのは飲食店の方の話。飲食店は、地域の経営者の中でも非常に高いリスクを背負っていて、自分の業態や出店理由にしっかりロジックを持ってらっしゃるので、街の声として非常に学ぶことが多いんです。
そういう方々がどういうビジョンやポリシーを持っているのか、自分たちが実施したイベントは何か寄与できていたのか、別の席で食べているお客さんが関心を持ってもらえる内容になってたかなんかを考えて。正しいかどうかはわかりませんし、お店のことは自分で調べてこいと怒られることもありましたが(笑) でも自分たちの視野も広くなりますし、すごくしっくりくるお話が多かったと思いますね。

 

Q.エリマネの取り組みはKPI設定や効果測定が難しく、どういった指標で測るべきか悩んでいます。また、エリマネの一環として行っている清掃活動には多くの方が参加してくださる一方で、そこからの展開に繋げられない状態が続いています。ステークホルダーが非常に多い中で、新しい取り組みに巻き込んでいくにはどうしたらよいでしょうか。

園田 コンサルの立場で言うと、自分が好きで素敵だと思うことに取り組めばいいと思います。コンサルという存在は当事者の方からすると、お金もらってあるべき論を言っているだけと思われがちで、なかなか話を聞いてもらえないんです。なので、地域のこの人が言っていること、考えていることの中で、自分が心から素晴らしいと思えるものに対して、どうやったら実現できるか考えるようにしています。
地域には多くの企業がいるので一社一社すべてが合意して、全員がメリットが感じられることをやるというのはそもそも無理があるんです。それだったら、明確にやりたいことがある一社に絞って、今回はこの企業のテーマで皆さんでできることをやってみませんかと動くようにしています。この時に、お金を募るだけではなく、それぞれが持っている本業のリソースを共有してほしいとお話しすることも大事です。デザイン系の会社だったら制作物を協力してもらえないかとか、学校があれば学生に関わってもらうことができないかとか。一社ではできないことも、地域全体で力を合わせることでこんなことまでできるんだとわかってもらえれば、次に繋がっていくんですよね。
各社がどういったことにメリットを感じているかは、僕らではわからないことがたくさんあるので、話を聞いて何を求められているのかちゃんと理解して蓄積していくと、新しい活動に活かせるようになると思います。

メンターの園田聡氏

 

内川 清掃活動は参加してくれるだけで嬉しいと思った方がきっといいですよね。仲間がこれだけいるんだとお互いに知ることができますし、顔がわかるだけでも何かに繋がるんじゃないかと考えています。
KPIは誰もが難しいと感じていることかもしれませんが、私たちの場合は常にビジョンやミッションと照らし合わせて活動がちゃんとそれに伴っているかを確認しています。

園田 KPIや効果については、一つの取り組みを見た時に、どう多面的な価値を見出せるかといった見方をすることが大事だと思いますね。
例えば、ある街の駅前に中高生が多く集まる広場をつくった際に、周辺のステークホルダーの方にこの場所にどういった価値を感じるかヒアリングしたんです。その中で20代向けのショッピングセンターのテナントさんが、「広場に集まる中高生は、今はうちで買い物はしないけれど、3〜4年すればメインターゲット層になるので、この場所に親しみを持ってくれれば今後お客さんになってくれるかもしれない」という話をされて、そういう考え方もあるのかと思ったんです。つまり、店舗の経営判断として直近の顧客獲得に繋がらないことには投資できないけれど、公共なら将来的な人の流れを想像して投資できる。街で過ごす習慣をエリマネ側でつくっていくことは、ある種数年後に対する顧客創造の投資にも繋がるので、新しいマーケットをつくるという説明もできるんです。そうやって、絶対的な正解というよりあらゆる見方で価値を見つけていくことが大事だと思いますね。

内川 ヒアリングに行くと、事務局の言ってることって難しくてわかんないのよと言われることが結構ありますよね。やっぱり人それぞれの理解の度合いは異なるので、自分たちがやりたいこともあるけれど、相手の目線で話を聞くということはずっと大切にしていることかもしれません。

 

Q.エリマネは板挟みになる苦しみや収益性の悩みなど、逆風も多く負けそうになる時もあり、日々のモチベーションに波が生じます。そういった時はどうしていますか?

園田 僕の場合は最初の質問にもあった、その街の飲食店に話を聞きに行きますね。エリマネはステークホルダーが多く、それぞれのメリットになっているのか収益性があるのかといった話によくなるんですけど、「誰のメリットにもなってないことをやってる」と思ってしまうと、そもそも仕事として意味があるのかというところまで考えてしまいます。そういった時に、自分たちの活動を最初に手を挙げて一緒にやってくれた人を思い出して会いに行くんです。自分たちがやってることをわかってくれている存在は安心しますし、街の人の顔を見ることで、誰のためにやっているのかを再確認していますね。

エリマネの取り組みはそれぞれの地域で異なりますが、志を同じくする立場の悩みは共通するもの。現場に立つ実務者同士、具体的なアドバイスは若手メンバーにとっても多くのヒントとなったようです。
対話の後には、メンターのお二人から若手メンバーに向けてコメントをいただきました。

「今エリマネに取り組まれてる方の中でも、『エリマネ』という言葉をあまり知らずに、会社に配属されて関わるようになった方は多いと思います。ですが、私も全く知らないところからここまでやって来ているので、すごく専門性が必要なのかというとそれだけではありません。皆さん立場も違いますし、やっていることも全員バラバラなので、違いを楽しみながら業務に携われたらいいんじゃないかなと思っています」(内川氏)

「先輩方の研究や取り組みによって日本なりのロジックや手法が整理され、その功績の上に僕らはエリマネ活動をすることができています。一方で、これからのことは今の現場に一番ヒントや可能性があると思っていて、新しいことに取り組むと今までのロジックでは解けない課題が出てきますが、それが解けた時にまた次のステージに進めると思うんです。そういう意味では、僕らは先輩たちがやってきたことに貢献しながらさらに発展できるよう、今日のように現場で感じていることを共有し、研究し、何か形に定着させていかなければなりません。世代ごとで積み重ねていくことを大事にしながら、自らも新しいフィールドに行けるようにどんどん現場で活躍してほしいなと思います」(園田氏)

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最後に、本会会長である出口敦氏から閉会の挨拶がありました。

「今日の一番のキーワードは『悩む』だと思っていまして、各セッションの中でも非常によく出てきた言葉ですが、やはり皆さんで悩む場がこの全国エリアマネジメントネットワークであり、悩みを議論する中から答えを導き出そうとすることがこの組織の一つのあり方だと思っています。時代と共に悩みが尽きることはないと思いますが、今後も活発な活動を通じて、日本のエリマネを広めていきたいと思っています」(出口氏)

全国エリアマネジメントネットワーク会長 出口敦氏

2024年8月30日、エリアマネジメントシンポジウム2024を虎ノ門ヒルズステーションタワーにて開催しました。今回のテーマは「エリアマネジメントの意味を考える」。エリアマネジメントと呼ばれる活動や事業が生まれて20年が経過した今、改めてエリマネを見つめ直す議論を二部構成にて行いました。
多様な立場や地域でエリマネに取り組む方々に登壇いただき、課題や悩みを共有しながら「これからのエリアマネジメント」のヒントに溢れた【開催レポート_その2】です。

▷▷▷【開催レポート 全国エリアマネジメントシンポジウム2024_その1】はこちら。

 

●クロストーク

プレゼンテーションの後は、全国エリアマネジメントネットワーク幹事・森ビル株式会社の中裕樹氏、全国エリアマネジメントネットワーク副会長・リージョンワークス合同会社の後藤太一氏も加わり、3名でクロストークを行いました。

最初に、モデレーターである後藤氏からインプットと投げかけがなされました。

全国エリアマネジメントネットワーク副会長/リージョンワークス合同会社 後藤太一氏

 

「エリマネの役割を見直す前に、エリマネそのものの解像度をもっと上げて議論した方がいいと思っています。というのも、海外ではエリアマネジメントではなく『Urban Place Management』という言葉で表現していて、細かく定義もされているんです。まず、エリアではなく『プレイス』という言葉になっていますが、具体的にいうと『共有された文脈や関係性のある人々が生活する舞台』。つまり、施設や空間だけではなく、人の活動や人と人の関わりを扱っているということが大きな考え方です。もう一つ『マネジメント』というのは、日本のエリマネでは建物がつくられた後にどう使いこなすかという管理・運営を指すことが多いですが、海外の定義では計画、リーダシップの発揮、コミュニケーションとマーケティング、経済開発、制作提案などを包括して行うことをマネジメントの内容としています。
世界ではこういった考え方があり、定義化されている中で、日本のエリマネは現状何をしていて、今後どうあるべきか。そういったところに一歩踏み込んで議論できればと思います」(後藤)

 

「エリアマネジメント」という言葉が誕生して20年。さまざまな研究や取り組みを経て、そのあり方や意味を確立してきました。次第に日本の各地で取り入れられるようになり、エリマネはさらに発展を続けています。そうした現状を改めて会場の皆さんと共有した上で、次に何を考え、取り組むべきなのか、クロストークにより議論を深めていきました。

・

後藤 飯田さんのプレゼンテーションでは、「第三の自分」や「経験への開放性」など、エリマネの役割としてこれまで求められてきた経済発展以外にももっと大事なものがあるんじゃないかと感じました。

飯田 今世界中でまちづくりに取り組む人は、経済よりも人の幸せに重きを置いているように感じています。もちろん経済開発によって街が活性化することも大事ですが、そこだけを追求すると取り残されてしまうことがあまりに多いのも事実です。経済だけを優先してきた社会からの脱却する取り組みとして、インフォーマル・パブリック・ライフがあるんじゃないかと思います。

後藤 カフェの例もありましたが、インフォーマル・パブリック・ライフ的な場というのはどういったものがあり得るでしょうか。

飯田 お金を持っていなくてもいられることがポイントで、商店街や骨董市なんかはお金を持っていなくてもそこに佇んだり回遊するだけでも許されますよね。 ただいてもいいし、買いたかったら買ってもいいというぐらいの状態が、一番インフォーマル・パブリック・ライフとしてうまくいくと思います。
デザイン的なことで言うと、まず誰でも訪れることができて、カフェで過ごしてもいいし、ベンチに座ってもいいし、芝生で休んでも大丈夫という、そういった自由にいられるしつらえになってることが一番理想です。骨董市に行っても何にも買わないでなんか見てるだけの人もたくさんいるように、そういう緩やかさが大事だと思うんです。

後藤 森ビルさんが手がけるヒルズも、何も買わなくても回遊できるような設計をされていますよね。

中  そうですね。居住者の方も多くいらっしゃいますし、日常的に居られるような場を考えています。最近では住宅地でもエリマネの取り組みが始まっていて、飯田さんのご経験のように住宅地にあるさまざまな課題に対して住民同士が協力してエリアの価値を上げていこうとしています。そうした中で、我々の立場として地域の方と協力できる可能性はあるのでしょうか。

全国エリアマネジメントネットワーク幹事/森ビル株式会社 中裕樹氏

 

飯田 ここは自分がいてもいい場所なんだ、と思える場をデザインすることが大事だと思います。東京には新しい施設が次々とできており、広場は美しく、座るところも十分に整えられているけれど、自分が場違いに思えてしまうこともあります。この「場違い」の対極には「歓迎」があって、例えばカルディは非常に成功を収めていますが、それはやはり入口でコーヒーをもらえることが嬉しいからだと思うんです。自分がいても大丈夫なんだ、許される場なんだと感じ取る力を人は敏感に持っていると思うので、その点を意識すると地域の人との関わりもすごく変わるんじゃないかと思いますね。

中  ありがとうございます。もう一点、クリエイティブクラスの開放性を上げていくことが、その場の質を高めていくという話がありました。確かにエリマネとしてもその可能性を感じていざやろうと思うと、もっと刺激的なイベントをやろうだとか、アートプロジェクトをやろうといった既視感のある企画に落ち着いてしまいます。おそらくアプローチは多様にあると思いますが、取り組む上でどういったことが重要になるでしょうか。

飯田 まず、「インフォーマル・パブリック・ライフはイベントではない」ということを前提に持っていただきたいと思います。日本は季節の行事を大事にしてきた歴史があるので、それをしなければいけない意識が強くありますが、イタリアやフランスの広場ではそこまでイベントは行われておらず、基本は日常的に佇める場なんです。インフォーマル・パブリック・ライフは日常の中のちょっとした非日常を感じる場となっていて、週に3〜4回行く人もいます。しかし、イベントをやっているとその分座れる場所や滞在できる空間がなくなるので、日常的に訪れている人やイベントと関係がないと感じる人を排除することになりかねません。特に日本の広場はそういう側面が強く、イベントをやっていない時は人は端っこを通り、空白地帯になってがらんとしてしまう。そうではなくて、日常的に人が佇める場をつくることが大切だと思いますね。

後藤 過ごし方が選べる状態にあるといいですよね。例えば自分の場合だと昔は居心地が良かった渋谷のセンター街が最近行きづらくなっているんですけど、それは人の変化もあるわけで。やっぱりいろんなものがある程度あるかどうか、全てを揃える必要はないけれど、この街には何が必要かを考え続けないといけないと思います。

飯田 すべての解決策はイベントではなく、そこでゆったりと時を過ごせる場のセッティングをすることだと考えていくといいのではないかと思いますね。日常の中で気軽に外で過ごせる場所というのは、求められてるのに全然ないんです。設計した後にそうした場をつくることは難しいと思われるかもしれませんが、キッチンカーとビストロチェアを何個か出してみるだけでも雰囲気は非常に変わります。そういったできるところからでも試すのもよいかもしれません。

飯田美樹氏

 

中  できることからやる時にも、やはり一社ではできないことが多いので、他社の物件や地域の方と一緒に取り組んで、エリア全体の価値を上げていくという意識が重要ですね。
もう一つ、今日の飯田さんのお話を聞いて強く感じたのは、人に対して高い解像度を持って見ていくことです。エリマネでは「人中心」という考え方は以前から言われていることですが、「人」についてもっと具体的に突き詰めるべきだと改めて感じました。

飯田 街やそこにいる人を観察する際には「関係の解像度」を見るといいかもしれません。関係というのは、何かに触れられるとか、匂いがするとか、お店の奥から店員さんが声をかけてくれるといった関係性が生まれる予感のようなものです。自分がいてもいいんだと思える温かみがあるかないかを見ていくと、今後のエリマネにも何かヒントになると思います。

後藤 都市というものはいろんな人の場所であるということが前提にあって、その中でどのように人の活動や交流を促していくか考えるべきだということですね。
やるべきことは時代とともに非常に変わり続けていますが、今日得たヒントをそれぞれの街に応じてカスタマイズしていっていただきたいと思います。

 

 ▷▷▷【開催レポート 全国エリアマネジメントシンポジウム2024_その3】はこちら。
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